第二次反抗期前の子どもが、言うことを聞かない、反発ばかりしてくると困っているお母さんへ

子ども達も口が達者になり、流暢な言葉で反発してくることがあったり、こちらがうまく説明できないような質問を投げられたり、どのように躾たり、納得させればいいのか?と苦労している、と耳にしますが、あなたはいかがでしょうか?

「部屋を掃除しなさい」「さっさとご飯を食べなさい」「勉強しなさい」「お手伝いしなさい」など、注意(怒る)すると、「なんで勉強しなくちゃいけないの?」と言ったり、「妹だってやらない(やってる)んだから、私だってやらなくて(やって)もいいじゃん」と反発してきたりして、頭を悩ませているかもしれませんね。

あなたの怒り方、注意の言葉は、お子さんにどのように伝わっているのでしょうか。どうすれば、自発的に行動するようになるのでしょうか。

 

支配、コントロールしようとしてませんか?

「子どもが言うことを聞かない」「反発ばかりする」という親側の言葉のウラにあるのは、 「どう言えば、私の言うことを聞くようになるんだろう?」イコール「どう言えば、私の思った通りになるんだろう?」 ではないでしょうか。
『私の思う通り』にいかないから、悩んだり腹が立ったりするんですよね。ですが、子ども達は『お母さんの思う通り』にさせられようとするから、反発してきます。堂々巡りですね。

お子さんのことを思って言ってる場合も、多々あるでしょうが、この『私の思う通り』という気持ちがあれば、相手には伝わりません。『私の思う通り』とは『支配』だからです。

大人のあなたも、たとえば旦那さんに上から支配的に言われたり、コントロールされるのを感じた時、嫌な気持ちになったり、反抗的になりませんか?

たとえ親子であっても、お子さんはあなたの所有物ではありません。親の物差し、価値観、都合で子どもたちに怒ったり、命令していないか、振り返ってみましょう。

先回りし過ぎていませんか?

私もよく子どもたちに注意していました。それも先に先に・・・すると返ってくる言葉はこうです。
「今やろうと思ってたのに、言われるとやる気なくなる」

子どもが本当にそう思ってたかどうかはわかりませんが、やらなくちゃならないこと、できてないこと、ダメなところって、本人が一番よくわかっているんです。あなたもそうではないでしょうか。

そこをつつかれるから、イヤな気分になって反抗的になってしまうんです。

では、親はどのように子どもに接すると良いのでしょう。

その子の気持ち、感じていることを受け止める

まず、あなたが子どもの反応にイラッとしたり、返ってきた言葉に腹が立った時ほど、ぜひ一呼吸おいて、お子さんが感じていることを一度、受け止めてみてください。

たとえば、お子さんが「他の兄弟には怒らないで、私にばっか怒る。」と反発するのだとしたら、あなたに、そのつもりはなく、なるべく平等にしているつもりであったとしても、子どもは、そのように常々感じているからこそ、この言葉を発しているのです。

親の正当性を主張せず、ここは一旦「そうか、そう感じているんだね」と、お子さんが感じていることを受け止めてあげましょう。特に長女や長男の場合、もしかすると、これまで多くのガマンがあったかもしれません。

一緒に考えてみる

早くご飯を食べなくてはいけない理由はなんでしょう。子どもの部屋が汚くても、その子が困っていないなら放っておけばよくないですか?お手伝いしないことに腹が立つのはどうしてでしょうか?

ほとんどの場合、 あなたの時間の都合や、『こうするべき』といった固定観念 ではないでしょうか。子どもが反発してきた時に、あなたは自分でも納得できるような答えを準備できてますか?

「どうしたら自分の部屋をキレイにできるかな?」「どんなときに勉強をやる気になる?」というような問いかけをして、お子さんに考えさせてみましょう。

そして、お母さん自身も、なぜ部屋をキレイにしなくてはならないのか、どうして勉強しなくちゃならないのか・・・自分ごととして一緒に考えてみて、お互いに話し合ったり、アイデアを出し合って、一方的なルールを押し付けるのではなく、お子さんとお母さんが互いに合点がゆくルールを作ってみるのも良いですね。

人は命令されて動くより、自発的に動けることの方が、数倍気持ちが良いものです。また自分から発した言葉や行動に対しては、責任感を養うことができます。親は、この「自発的に動くことの気持ち良さを体験させる」にはどうしたらいいかを工夫したり、考えてみましょう。

お仕事をされていたりすると、時間に余裕がない、と言いたくなるかもしれませんが、それでは反発、言い訳してくる子どもと同じです。忙しいと感じているあなたが、あえて時間を作ってみると、今日、今、しなくても良いことがあると気づけたり、新しい発見があるかもしれません。

子ども達は子ども達の世界で、大人と同じように、日々いろいろと感じています。親の都合や価値観で子どもたちを動かそうとしても、もうごまかしのきかない時期に差し掛かっているんです。

親は「あなたのことが心配だから、言ってるのよ」とよく言いますが、 親自身が安心したくて、子どもに「心配」という言葉を押し付けている ことが多いものです。

まずその子の気持ちや感じていることを同じ目線になり、この子は、こうだから、といった『今までの見方』からちょっと外れて、今までとは違った角度から見てあげたり、聴いてあげましょう。この『今までの見方』が固定観念というもので、そこに気づくだけでも、お母さんの気持ちは、ずいぶんラクになるはずです。

子ども達が反発して困る時期とは、親としても更に成長する時期、偏った見方・固定観念に気づいてゆく時期なのかもしれません。子どもの自立心を見守れるよう、必ずやってくる第二次反抗期をラクに乗り越えるためにも、今から練習していきましょう。

固定観念に気づいてスッキリするワークショップもぜひご利用ください。