境界線を引くことは親を見捨てることではない
あなたは、親との関係において、もう嫌だ!と思いながらも、
- なぜかいつも親から離れられない
- 親のことを一番に考えてしまう
- 結婚したいのに、いつもうまくいかない
- 親の問題を背負っている気がする
というようなことはありませんか?
私達は無意識のうちに、『親の問題』を自分のこととして抱え、苦しむことがあります。また、結婚したい、自立したいのに、なぜか、うまくいかないといったことがあります。その原因がなんなのか、いったい自分の何が悪いのか、なかなか気づくことができません。
こころの境界線が曖昧なのかも?
あなたが結婚して親から独立し、たとえ離れて暮らしていても、「もう冗談じゃない!」と突っぱねても、最終的に、なんだかんだと親の問題の後処理や、面倒をみてしまうことが多いなら、親と自分との『こころの境界線』が曖昧なのかもしれません。
たとえば、親の借金の問題で、あなたは一時的に協力するつもりでいたのに、気がつけば、その後も、何度も協力することになっていたり、あなたに甘えて、親自身が返済する努力を怠っているとしたら、『家族だから協力する』というスタンスではなくなっていますね。
家族だから協力するのは当たり前のように思い込まされ、あるいは、あなたが思い込んでいて、親の問題を背負っているのかもしれません。心理的にお世話をし続けている状態です。
ずっと同じような状況を抱え込んでしまっているなら、しっかり状況を見つめてみましょう。
「これって、なんかおかしい」と、気づかれるのではないでしょうか。
親の支配、コントロールが共依存を生み出す
また、親が先回りして、あなたになんでも与え続け、あなたは自分で選択する機会もなく育ってきた場合、今でも親からコントロールを受けているような感覚があるかもしれません。
そのコントロールが辛くて、逃げ出したいのに、怖さ、不安などが大きくて、どうしても親から離れられない。どうしても親のことを考えてしまい、いつまでも自立できない自分自身を責めてしまう。
こういったケースは母子間でよくあるのです。互いに見えない鎖で繋がれている状態です(共依存といいます)。
親自身のこころが自立していれば、子どもを支配することはありません。ですが、いつまでも、子どもを自分のもののように支配してしまうのは、あなたの問題ではなく、親自身の問題なのです。(親である本人は無意識なので気づいていません。)
- 私の言うことを聞いていれば間違いない
- 誰がここまで育ててきたと思っているんだ
- お前に、どれだけのことをしてきていると思ってるんだ
- こんな大変な状況なのに、親を助けないのか
あなたが、なんとか親から離れようとすると、このような言葉を言われ、こころを縛り付けられ、そんな親に腹を立てているのに、なにかと理由、言い訳を見つけては、仕方ない、と自分を納得させ、また負のループの中に居続けてしまう・・・
本当はイヤだと思いながら、その状況から得ているものがある
実はあなたが、負のループに居続けてしまうのは、無意識のうちに得ているもの、メリット(二次利得といいます)があるからなんです。
本当に親から離れたいなら、まず、その二次利得に気づくことが大切です。その後、親と私の人生は別なんだ、と『こころの境界線』を引くことです。それまでお世話になった親を見捨てる、見放すということではありません。全く意味合いが違います。心理的なお世話をやめてゆくということです。
ですが、ここをカラダの感覚で理解できないと、どうしても罪悪感から逃れられず、親との間に心理的な境界線を引くことができません。
自分の辛い状況のウラに、どんな利得があるのか、境界線を引くにはどうしたら良いのか、LPT(ライフプログラミングセラピー)で明確にしてゆくと、あなたの人生のシナリオを必ず自分の手元に取り戻すことができます。そして自分の人生を歩んでゆくことができるようになります。
逆に、あなた自身に向き合うことをスルーしていては、いつまでも親の支配からは自由になれません。
あなたの人生は生まれた瞬間から、親とは別なのです。自分の人生を自分でプログラムしてゆきましょう。
お気軽にご相談くださいね。