許せない親とコミュニケーションする前に大切なこと

2018年9月29日

お久しぶりになり、もうすっかり秋ですね^^;

8月は、神奈川県茅ヶ崎市で保育士さん向けに、コミュニケーション研修をさせていただきました。

最近では、言葉のコミュニケーションより、早く信頼関係を体験できる身体と心を緩めるワークを取り入れ、とても好評をいただいています。

和みのヨーガのインストラクターになったのも、このペアワークを家庭で行ってもらったら、いろんなことを考え、気をつかい、頑張ってコミュニケーションをしようとしなくても、わだかまりが溶け、お互いに心が開くなぁと感じたからです。

「コミュニケーションは人間関係を作る上でとても大切なことなので、言葉、話術を身に付けることが大事かと思ってましたが、人に触れることでリラックスができ、受け入れができるんだなと学べました。」

「人とのふれあい、その信頼感が、心に通じ合うんだ、ということを実感しました。」

などの感想にあるように、私達は触れ合うことで、ホッと安心でき、心の繋がりを感じられるものなんです。それは遡れば、母親に抱かれて安心して眠ることができる赤ちゃんに等しい。

大人であっても、イライラした時、ぎゅーってハグしてもらったら、ホッとして涙がツーっと流れて、なんだか落ち着くんです。

コミュニケーションの大前提

さて、私達は習慣の生きものです。同じことが繰り返されることで、最初は意識しなければできなかったことが、無意識にできるようになっています。車の運転もそうですよね。

これがプログラムです。習慣になったものは潜在意識にプログラムとして記憶されています。プログラムで自動的に動いてくれるから、子どもの頃から覚えてきた膨大な物事を意識せずとも、処理できるんですね。

そしてこの習慣というプログラムは、後から出来上がったものです。
生まれた時から持っているプログラムもたくさんあります。それは生命を維持するためのもの。たとえば、心臓や肝臓や腸、ホルモンや神経伝達物質など、全て自動で動いているでしょう?

ここはコントロールできません。逆に自分でコントロールしなくちゃならなかったら、それだけで1日が終わっちゃいますよね。いや、足りないかも^^;
ですが、後から身につけた「習慣」というプログラムはいくらでも変えることができます。

今まで生きてきた経験は、当然ですが、人それぞれ違いますね。

言葉の意味、解釈も体験と繋がっているので、人それぞれに違ったりします。

たとえ同じ親元で育った兄弟姉妹であってもです。

なので、より良いコミュニケーションを行うための大前提として、よーく心に置いて欲しいのが「人はそれぞれ違う」ということ。これを理解しておくことから。

聞けば当たり前のことで、そんなことは当然じゃないですか、と言いたくなるかもしれませんが、誰もこのことに気づいてません。気づいてないから、「私が正しくて、あなたが間違っている」と議論や喧嘩が始まるのですよ(笑)。

生きてきた経験により、人は、それぞれに違ったプログラムを持っています。いくつもいくつも。

コミュニケーションのプログラム(癖、習慣)も遡れば、親との関係に繋がります。最初に他者として関わるのが親なので、それはそれは影響ありですから。

親との関係を修復する前に

身近な人たち(たとえば、自分の子、パートナー、職場、友人など)とのコミュニケーションがうまくいかない場合の1つの原因としては、親との関係が大きい場合があります。

書籍やインターネット上にたくさんあるので今ではよくご存知かと思いますが、私たちは親子間で満たされなかった思いを抱えたまま生きていて、それを身近な人間関係で満たそうとするのです。

こういった話を知っていると、一生懸命、親との関係を修復しなくちゃ、と頑張っては、うまくいかずに、また自分を責めたりして、さらに辛くなってしまう・・・というループに入ってしまう人がいるのですが、あなたはいかがでしょうか?
今でも親のことを許せない、その許せない自分自身をも責めていませんか?

「許せない私」=「ダメな私」ではありませんよ。

親を許そうとしなくていいです。順番は、自分を許すことから。自分と仲直りすることから。今そのようで在る(なっている状態)自分自身を認めて受け入れてゆくことからです。

自分とのコミュニケーションが先なんです。自分に気づくことから。

気づければ、それで終わってゆきます。

知っているけど、気づいてない

「親を許せてない私、自分のことも責めている私」と知っているかもしれませんが、そのことで葛藤がある、いつも気になる、何かといえば、親のせいにしたくなる、身近な人間関係が辛い・・・などがあるなら、それは「気づいていない」ということです。

知っているかもしれないけど、気づいてない。

ちょっとややこしいですが、そういうことです。

腹落ち、腑に落ちる、という言葉にすればわかりやすいでしょうか?

知識なんて、繰り返して習慣にしない限りは、ただ情報として入ってきて、流れて出てゆくだけ。すぐに忘れてしまいます。

ですが、腹落ちした時、腑に落ちた時は、意識が変わり言動が変わります。

それでも習慣はすぐには変わりません。言動が変わり始めたら、それを意識的に続け、新しい習慣=プログラムにすること。

自分とのコミュニケーションをし始め、気づいてあげて、その自分をジャッジすることなく、ただ、「そうなんだね」って受け入れてってあげたら、どんどん内側のあなたは元気を取り戻します。

気づいたら、周りの人間関係の中で、コミュニケーションはスムーズになっていたり、親のことを許すとか許さないとかなど、考えもしなくなっているかもしれません。

思考に支配されないために

意識を「今、ここのあなた」に向け、ただただ「今、ここのあなた」を観て感じてゆくこと。それがマインドフルネスな状態です。

自分の頭に湧き起こってくる不安や苛立ち、心配事でいっぱいになっている時、あなたは過去や未来に行ったり来たりしている思考に支配されマインドレスネスな状態です。

マインドフルな状態に意識的になることを習慣にするだけで、一年後のあなたは、確実に変わっています。

やってくる思考に対して、doingモード=何かしようとすることをやめて、beingモード=何もせずにただ在る、ただ観る、という方へと習慣を変えてゆきましょう。

自分コミュニケーションワークシートやマインドフルネス瞑想を取り入れ、自分に気づいてゆくオンラインレッスンで、習慣を変えるためのサポートを行っています。
ご興味のある方は、「LPT自分コミュニケーション オンラインレッスン」にチェックを入れ気軽にお問い合わせください→